電気工事の外注さん:仕事が取れる人取れない人、仕事をもらえる人を見て

【電気工事士の助手としてバイトをした時の外注さんの話】

電気製品販売会社で、エアコンなどの電気製品の取り付けのアルバイトをしていた時の話です。
電気製品の配達や取り付けをするのに、二人で回っていました。

私は、ベテランの電気工事士の助手と言うことでアルバイトをしていました。
その人は、エアコンや衛星放送のアンテナの設置工事などをするその会社の
電気工事の責任者です。
販売営業の人たちからも色々相談されている大事な存在でした。

営業の人は、電気工事の経験がないので、エアコンや衛星放送のアンテナの設置に関してその工事士の意見を聞いてくることは多かったのです。

お客さんからエアコンなどの設置のことで質問されると、
工事のことを知らないと答えられないことがあるからです。

その為この電気工事士の人は、この会社では大事にされていたようです。

私はその人の助手だったので、他の社員に親切にされていました。
やはり電気工事士はいいものだと思いました。

その時、この会社には3人のエアコン取り付けの外注さんがいました。
その3人の外注の電気工事士の話です。


【電気工事の3人の外注さんの仕事の取り組み方と仕事を出す会社の様子】

1、腰の低い見習いの電気工事士の夫婦

私は、若い時はいつも自分が下っ端でした。アルバイトもいくつも変えていたので、
いつでも見習いで一番下の身分でした。

しかし、電気工事のバイトでエアコンの取り付けの仕事をしていた時ですが、
私よりも3つくらい年上の電気工事の資格を持った人が、後から入ってきたのです。

その会社の外注希望者で、私たちのエアコン工事に、研修ということで何回か同伴してきたのです。
電気工事の経験があるのですが、この会社の方針を理解するために見習いで来ていました。

私がバイトをしている家電販売会社で、
これからエアコンなどの電気工事を外注としてやるらしく、会社のやり方を覚える為に研修という形でついて来ていました。

その人には奥さんもいて、奥さんが助手として一緒に仕事をするそうです。
30歳前の夫婦でした。

夫婦で工事の手伝いをしに来ることもありました。

その人も電気工事士の免許を持っていましたが、工事の経験があまりなかったそうです。
またこの会社のやり方(お客さんとのやり取りなど)を知ることも目的です。

素直な人で気も利くしどんどん仕事を覚えて行きました。
見習いさんも、エアコン取り付けの工事のことで
分からなことがいくつも出てくるらしく、 細かく指導され、教えてもらっていました。

私も色々教えてもらいたいと思っていましたが、
バイトの身分であり、
独立して外注をやりたいと申し出ていないので、難しい作業は教えてもらっていませんでした。

私はバイトの身分のままでしたので、難しい配電盤の工事は教えてもらえませんでした。
その人は分電盤からエアコンの専用回路の取り方なども教わっていました。

私もそれは覚えたかったのですが、私は室内機を取り付けたり、配管を取り付けたりして見ることができません。
いいなあとか うらやましいなあ と思っていました。
2か月位でついて来なくなり、
3か月位したらその人は、その電気器具販売店の外注になり、
夫婦でエアコンの取り付け工事をするようになったと聞きました。
エアコンは夏場がやはり忙しいですが、秋でも冬でも取り付け工事がありました。

しばらくぶりに、仕事の終わり際に会社で会いました。
今日は、2台取り付けてきたというのです。
夫婦で軽バンに乗って取り付けに行った帰りで、明日の仕事を聞きに来ていました。
わたしを兄弟子みたいに扱いをしてくれました。
奥さんも「仕事を教えてくれてありがとう」といい感じの人です。

工事士の上司は、
「彼らは素直だから、サトウ君(他の外注)よりも、もう仕事を取っているよ。
「仕事はないですか?」 と聞いてくるもん
そういう まじめな人だと、会社もドンドン仕事を出すよ。」

「サトウ君(他の外注)は、あれは嫌だとか 言うから ダメなんだよ。」
「こっちから、仕事の依頼の連絡をしないと仕事しないもん。」

「あの夫婦みたいに、向こうから「仕事ないですか?」と言うようじゃないとね」
「見習いの時に、しっかりやっていればよかったのかもしれないな?」
「もう一回見習いで来させるか? でも太っているから体を動かすのが大変なんだろう」


2 働かないと思われているサトウさん(仮名)

サトウさん(仮名)(30歳代)は、この会社のエアコン 取り付けの外注です。
何年間かやっています。

最初は仕事も結構こなしていたらしいのですが、ちょっと前から評判がよくない状態になってしまったようです。

仕事を選ぶようになった らしいのです。

サトウさんが言うには
「腰が痛い」「体が動かない」「疲れが取れない」と言うのです。

確かにバリバリ働く貪欲のある人には見えません。
温和な感じで、マイペースで働きたい というような人に見えました。

会社で外注工事士に依頼を出す係りの人は、
「サトウ君は、お客さんにも ちょっと変な言い方をする時があるらしいんだよ
「営業が現地に言って、取り付けられることを確認に行っているのに、
サトウ君が工事に行くと、「エアコンはここには取り付けられない」って言うんだよ。」
「ちょっと面倒な工事は、断っちゃうので 困るんだよなあ
「太っちゃったし・・・」
腰が悪いのは本当なのかな?」

サトウさんは、本当に腰が痛いかもしれないし、疲れが取れなくて 仕事に支障が出ているかもしれません。
体調が悪いことが表に現れないと
「さぼっている」とか 「仕事に身が入らない」と言われることがあります。
痛いのは本人しかわかりませんから、本当に痛かったら、精神的にも辛いです。

電気工事士の人で、腰が痛いとか肩が痛いと言う人を他にも知っていたので、
私は、「やっぱり、やる気がない」と思われるんだと思いました。

さらにサトウさんの温和そうな性格に対して、文句を言いやすい ようで、
ストレスがどんどん溜まっていくんだろうなあと感じました。

また他の外注で40代の人で、やる気満々の人がいるのです
その人と比べられるのでサトウさんも困ると思います。その人は元気すぎます。

仕事仲間にできる人達がいて、できる人と比べられることは、辛いこともあります。


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3 一番稼ぐ電気工事の外注:ウチダさん(仮名)40代

40代になったばかりの外注さんにウチダさんという人がいます。
この人は背が小さく、細くて筋肉質の身がるそうな人なのです。
口数が少なく表情もあまりない人です。

そして、大変良く働く のです。
他の外注さんは軽バンで仕事をしているのですが、
こちらは1トン以上あるバンでエアコンの工事に行きます。

会社からエアコンを、3台か4台以上積んで作業に行くことが多いです。
その為に大きな車両が必要なようです。やる気が全く違います。

工事場所の移動時間もあるので、一日に取り付けられる台数は限られていますが、
工事の場所や工事内容によっては、一日に4台位取り付けられます。

私たちが取り付けに行くのは、簡単な工事でだけでなく、面倒なこともあります。
新規に取り付ける場所は、配管の穴がなかったり、エアコン専用回路がなかったり、
他にも衛生放送のアンテナを取り付けたりする電気工事である為、
エアコンは一日3台が限界で、一台の日もあります。
このウチダさんは1人で取り付けに行くので、難しい取り付け工事はしませんが、
一人でエアコンの取り付け工事をするのは疲れるはずです。

家庭用のエアコンしか扱っていない会社でしたが、馬力のあるエアコンは室外機が重たいので運ぶのも大変です。夏は暑くて疲労がまします。

それでも大変よく働き、会社からも信用されていて一番に仕事をもらえます。
ですから工事の内容もいいものをもらっています

できるだけ数がこなせるように、
取り付けるお客さんの家の順番を考慮してもらえたり、
たくさんできるように簡単な工事なども優先してもらえます。
サトウさんとは違う扱いです。


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【依頼はやる気のある人に出してもらえる】

電気会社の工事の発注係の人は、仕事を出す時に 自然とよくやってくれる人を基準に仕事を出していくようです。
一番量がこなせ、文句も言わず、どんどん仕事をしてくれる人に優先的に仕事を出していくようでした。
その方が仕事はやり安いようです。

工事がきちんと終わり、お客さんが入金してくれないと会社は困ります。
その為、早くて確実にやってもらえる外注を優先的に使います。

サトウさんは工事の家が遠かったり、一日係りになるような面倒な工事などが多くなっています。
ウチダさんや見習いさんの後に、仕事を出されるようになって、余計仕事がやりづらい筈です。
悪循環になってしまうのです。

仕事を出す係りの人は、やる気のある人を優先的に考えてしまうことになるのです。

ウチダさんもサトウさんも独身ですから、仕事も食事や洗濯も自分一人でしなければなりません。
年を取っていくと体調管理も大変になってくると思います。


見習いの人は夫婦でやっていますから

「そのうち、見習いさん夫婦が一番やるようになるんじゃないか」
と上司の工事士は言っていました。

「素直でどんどんやるもん。」

仕事を選ばす、どんどんやればいいのかと思いました。
でも、慎重な人は、はたから見て 仕事を選んでいるとか やる気がないと思われてしまうものかもしれないとも思います。
こういう性格の人はどうすればいいのか?
こうやって見比べることができて、勉強になったと思ったのは、随分たってからでした。
仕事がうまくいっている人、うまくいっていない人、
それを見ていても何も気づかなかった馬鹿な私もいました。

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