前の会社の商品や客を引き継いで商売を始める時。50代のゲーム屋

独立開業する場合には、
直前にしていた仕事で開業する場合も多いと思います。

以前の勤め先の取引先から、商品を買って商売を始める場合や
お客を引き継いで独立する場合があると思います。

流行すたりのゲーム業界と、業務用のパソコンで起業した人の失敗の話です。

以前の勤め先の人を、信じて開業する場合には、注意が必要です。

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【テレビゲームショップを、脱サラして開店した人】

・以前の勤め先関係者が商品を売ってくれると言っていたが・・・

友人がゲームが好きで、よく買っていたテレビゲーム屋さんの人の話です。

この人は50歳代で、
テレビゲーム機・ゲームソフトの販売のお店を出しました。

一流大学を出ていて、電気設計の会社に勤めていました。

会社勤めに疲れていたようなことを、言っていた記憶があります。
気の弱そうな顔つきのおとなしい人でした。

電気製品の図面が書けるようでした。
そしてテレビゲームが趣味だったのです。

それで貯金をはたいて商店街にテナントを借りて
テレビゲームショップを始めました。

もう今は廃業していますが、今から十数年以上前の話です。

ネットゲームが出る少し前の、
テレビゲームが流行った時に開店しました。

当時ゲーム業界はかなり繁盛していました。
その時は商品をメーカーから仕入れるのに
有限会社でないと取引しないとか、
どこかのメーカーの推薦がないと
仕入れることができない機種やゲームソフトがあったのです。

協力販売店を守る為の 規約のようなものがあったのだと思います。

昔の知人を通じて新しいゲーム機や部品を仕入れたようです。

開業前に、以前の勤め先や取引業者に
ゲームショップを開業することを相談
商品を仕入れられることを約束していたのです。

それで、退職し、商店街にテナントを借りて開業しました。

・商品が仕入れられなくなってしまっても、あきらめない

しかし、ゲームソフトなどを仕入れられたのは、初めだけで、
規模の小さい個人業とは取引もしてもらえず、
仕入れることがうまくできなくなってしまったようです

以前勤めていた会社も辞めてしまえば冷たいものです。
相手にされなくなってしまいました。
ゲーム機の修理やオプションなども、
メーカーと取引ができないので、
お客さんから受けられないこともありました。

このままでは、お客がいなくなってしまいます。

しかし、古物商の免許をとり
客から、いらなくなったゲーム機やソフトを
買い取ることをするようにしました

自分が電気機械の図面も書けるような人ですから、
ある程度の機械の修理などは調べればできるようでした。

レジのところに、
研究室のように電子測定器のような機械がおいてあって
いじっているのを見たことがあります。

「すごいなあ」 と感心していました。

テレビゲーム機械、ソフトの中古相場をいつも気にして、
よく売れるゲームソフトを
安く買い取って、高く売ることが上手だったようです。

【ゲーム機の営業マンがリストラで開業】

・勤務していた支店が廃止になり、業務を引き継いで起業した

50代後半で 業務用パソコンの営業の仕事をしていた人の話です。
業者向けの顧客管理などの
業務用のパソコンソフトとコンピューターを
リースする会社に勤めていた人がいました。

勤務していた支店が廃止されることになり
仕事場がなくなってしまったのです。

支店の廃止前から就職先を探していたのですが、
再就職先は50代後半になると、
希望する営業職が見つからなかったのです。

「再就職先を探していても見つからない、もう自分で仕事を始めるしかない」と

その勤めている会社でやっていたことと同じことで
独立することに決めました。

事務所は自宅にして、
元の勤め先の会社からパソコンを買い取って、
今まで通りのことを自分でやろうとしました。

以前のお客さんたる会社に
ソフトのバージョンアップ手続きや保守管理など継続して行ったり
パソコンを再販売したりする仕事で起業しました。

閉鎖した支店を、個人業で引き継ぐ形での起業になりました。

・会社を辞めると客の態度も変わる

しかし、会社の看板がなくなると、
今まで通りに 付き合ってくれる人ばかりではありませんでした

その支店が廃止し、しばらくすると
他のパソコンや他のメーカーの業務用ソフトに
入れ替えるお客さんも出てきました。

また、個人の資金もあるわけでないので、
以前の勤め先から、
パソコンやソフトを買い続けることも、資金難でできなくなってきました。

始めて1年で廃業し、どこかに行ってしまいました。

以前の会社も、廃止した支店の従業員のことを
いつまでも気にかけてくれません

・電子機械の産業は、消費期間が短い場合もある

支店を廃止したということは
採算が取れない事業であり、

業務縮小することは
その業務の撤退も 考えていたのかもしれないのです。
そのパソコンは、他の会社が作っていたパソコンです。

その会社の業務専用に改造して、リースしていました。

元のパソコンを供給していたメーカーも業務縮小してきて
その型のパソコンを 作らなくなって来たのかもしれません。

その会社もいつの間にか、その業務全般を辞めたか、
会社自体がなくなってしまったようです。

詳しいことはわかりません。

業務用のパソコン関係のソフトやハードも、
新製品の入れ替えや、廃止が短いサイクルで行われるので、
パソコン関係の仕事は
いつなくなるかわからず安定していないようです。

他の町工場でも、プリペイドカードやビデオの部品を作っていたところは
もうなくなってしまいました。

電気通信関係の仕事は、仕事が急になくなることがあるので怖いです。

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【以前の勤め先を、信じて開業する場合は要注意】

サラリーマンは、その会社を辞めた途端に、
いち個人になってしまいます。

お客さんは、その会社を信用して取引してくれていました。
その個人と取引していたわけでないのです。

辞めた人とは、もう取引してくれない企業も出てきます。


以前勤めていた会社でしていた仕事と同じ仕事で起業する場合、

前の会社が協力してくれない場合もあります。
以前の会社のお客さんを 引き継ぐつもりで開業をする場合

自分が独立開業しても、

そのまま自分のお客さんになってくれるかどうかわかりません
心配です。

この見極めが、脱サラして起業する時に重要だと思います。

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