【大きな工場仕事から 趣味の釣り具店に転職した20代の人】
・工場勤めが嫌で趣味のバス釣りの仕事に転職
いつも行っていた釣具屋さんで働いていた20代の若者がいました。
一緒に釣りに行ったこともあります。その若者に釣り具店に就職したことを聞いたことがあるのです。
この釣具屋さんに勤める前は地元の工業団地で正社員として工員をやっていたそうです。
工業団地の工場なら結構いいと思います。
そんないい所を辞めてもったいないと思いました。
工場で製品を作っていて、ベルトコンベアーに載ってくる電気製品の部品を作る仕事をしていました。
それが面白くなくて、残業も多く自分の仕事としては納得できなかったというのです。毎日退屈で、
ある時我慢ができなくなったというのです。私も流れ作業は辛いからよくわかります。
趣味でバス釣りをやっていて、仕事を探しに職安にいったら
このお店が求人を出していたので面接に来たと言っていました。
工業団地の会社から釣り具店への転職だと、
給与は下がって、
小さい個人業のお店だから将来不安じゃないかと聞くと
黙って流れてきた部品を一日中いじっていることが苦しくて仕方がなかった。
こっち方(釣具店)の方が 楽しくていいと言っていました。
仕事は毎日やることだから、お金や名誉だけでない部分もあります。
・販売員は未経験でも、好きなもの趣味のものは売れる
学校を卒業と同時に工場に勤めたので、工員以外の仕事はまったくやったことがなく、
販売員も接客業も初めてでした。
黙って黙々と製造作業をしていた仕事とは全く違うので、
最初は人疲れみたいなものがあったらしいです。
でも 好きなものに囲まれているし、趣味の合うお客さんとの楽しいバスやルアーの話もできて、 それを説明して売ればいいのですから、大変楽でたのしいと言っていました。
ノルマなどこの個人企業の商店にはないのですが、ある程度売りこんでもらうように指示はされているようです。
竿やリールなどで値が張るものを売ってもらいたいと店長の奥さんから言われるようです。
店長の奥さんが、
「あの子はバスやルアーの商品に関してはよくお客さんに話してくれるけど
それ以外の釣り(ヘラブナ 海釣り)のことを全くしないので、これが難点だ」と、
言っていましたが、経営者の思いもうなずけるところがあります。
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・趣味が仕事だから、初心者に指導ができるし常連と釣りの情報交換もできる
これから釣りを始めたいという人が増えていけば店は繁盛して行きます。
新しく釣りを覚えてもらうことは重要です。
釣りをやる人を増やせば、お店に買いに来てくれる人も増えるということになります。
初心者や釣りに関心が出てきた人は、これから道具を買いそろえてくれるので大切なお客さんになります。
覚えたいという人がいたら親切に教えることは、お店に取って大事な戦略になります。
覚えた手の人は色々と道具を買ってくれます。
またリールや竿を買ってもらって、そのままほったらかしではいけません。
ルアーや糸、はりなどの消耗品を常に勝ってもらえる状態にし、
常連さんになってくれればまた違う竿やリールを買ってもらえるのです。
その為、釣具屋の従業員は、初心者によく教えられ、釣り方、連れる場所の説明もできるようにして欲しいのです。
趣味のものを販売するお店は、物を売ることだけではだめです。
趣味の情報も提供できて、お客さんがこのお店にくれば、
その趣味のことがなんでもわかるようにしておくことが繁盛につながります。
用品だけでなく、情報も与えなければなりません。
その為,趣味系の販売店で勤めるには、そのことが好きであることが条件だと思います。
バス釣り、ルアー釣りが好きなこの若い店員さんは、休日はバス釣りに行き、
お店の竿やリール、ルアーなどの商品も使わせてもらえます。
お店もやたらとあげるわけにもいきませんが、その釣り具の釣果がどんなものなのか、
実際に釣に使ってもらわないとお客さんに説明が出来ません。
遊びというか趣味が仕事になるのです。
趣味をやるほど仕事の努力をしていることになり,釣りして遊んでいるわけでないのです。
バス釣りが仕事になるのです。これはいいなぁと思いました。
・仕事が楽しいとやりがいが出てくる
自分で、お店の竿やルアーを使って釣りをやってそれをお客さんに教えます。
自分で実際に釣りに使っているので、自信を持って勧められます。
お客さんも生きた情報が取得で来ます。
好きなことをして、勤め先の社長に、その道具を使った釣果を聞かれ、
お客さんにも釣りの話をし 道具を使った感想をいい 給与がもらえます。
お客も喜び、経営者にも喜ばれると仕事に対して喜びが出てくると思います。
好きな釣りをしていて、その話を人にして給与ももらえるので
趣味を仕事にすることはいいことのように思えました。
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・結婚をするとなると好きな仕事でも、将来が不安になる
その20代の若い釣具屋の店員さんには結婚を前提に付き合っている女性がいます。
もっと他の仕事をやれと親が言う のです。
個人企業の釣具屋さんの仕事をしていることを親がよく言わないのです。
将来を心配しています。いつも釣りばかりやって遊んでいるように見えます。
個人業の釣具屋の店員になってしまうとやはり、不安です。
親としてはせっかく入れた工業団地の工場を辞めてしまってもったいないと思うはずです。
そんな大きな工場にはなかなか正社員では入れません。
そして将来ことを考えると親は心配です。釣具屋の店員をやっていてもし、
そのお店がなくなったら、釣りの経験しかないから、
どこへも勤められなくなってしまうのではないかと危惧します。
給与だって退職金や保障のこともいろいろ考えてしまうと思います。
親は社会経験が豊富ですからいろいろな人を見ていると
転職で失敗した人と同じようなことにならないで欲しいと思います。
親は不安に思っています。釣具屋さんには失礼ですが、
「早くきちんとしたところに勤めろ」
「20代のうちにじゃないと・・・ 年を取ったらどこも入れてくれない」
と言われるそうです。
給与も賞与も以前よりは少なく、昇級もないので親としては不安に思うことはあるようです。
彼女の親にも、もっと大きな会社に行ってもらわないと不安だ と言われるのです。
会社差別をするわけでなく、他の職業を軽視しているつもりは誰もないと思いますが、
将来のある若者だとやはり個人の釣り具店の店員という肩書より
地元の工業団地の工場に勤めている人の方が、大人から見たら信頼があり、安心感があると思います。
これが若者でなく、もっと年がいった人とかパートで働く人ならいいですが
夫となり、将来家庭を引っ張る父親となり、しっかりと稼がなければならない立場で、
めとる立場だと、仕事先のことを親が言うのもよくわかります。
きれいごとでなく、楽しいだけでは仕事は勤まらないかもしれません、
好きなだけで仕事をすることができるのも独身の若い時だけなのか、
勤め先の会社の規模も給与や生活に関係しますから、
良いことも悪いことも見てきたり経験してきたりした親達が言うことも、
聞く耳を持つ必要があるのかもしれません。
仕事選びは難しいです。
その店員さんは結婚する為に、
その後 他のもう少し大きな株式会社に勤めを変えた ようです。
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