【 工場の 品質管理 の 仕事体験談 】
私は、車や大型電気製品の部品を作る会社の
製造工場で働いたことがあります。
部署が品質管理でした。
ノギスなどの精密機械の測定器で
できた部品を測定することが仕事です。
工業団地内の工場ですから、なかなか入れないらしいのです。
知り合いのコネで入れました。
品質管理部は、この会社ではいい立場だったようです。
それでも給与は激安でいやでした。
・入社時は、製造部署を体験する
入社したての時、
製造部の仕事を知るために
色々な製造部門を1週間ごとに回って
工場のこと、
この会社がどんなことをしているかを
覚えていきます。
自動車や電気製品などの各部品を作りますが、
金型で部品を作ったり、
できた製品のバリを取る為
やすりで磨いたり、バケツに汲んだオイルの中に部品を入れ
汚れをとり研磨する仕事もあります。
私が。入社したのは2月で
工場内は、とても寒く
バケツの入ったオイルの中に
ビニールの手袋をつけて、
ワイヤーの大きな歯ブラシで
金属の部品を磨いたり汚れを取ったりします。
寒くて辛くて、
この作業は 主にパートの人達がやっていました。
工場内は、夏は大変暑くて夏も辛いそうです。
・部品作りが好きでないと辛い・・・
この工場は、市の工業団地にある会社なので
市では大きな方になり、
工業団地にあるような工場に勤められれば
普通は喜びます。
しかし、私は、機械部品に全く関心がなく、
寒くて労働時間も長く、
面白くありませんでした。
この工場は、
流れ作業であまりなく、
一つ一つの部品を工員たちが
丁寧に作りあげていく作業をしていました。
自分がまかされた部品部分の作業を
じっくりと丁寧に作りあげていくのです。
このような作業は、
手先が器用で、
物を作ることが好きな人に向いていると思います。
人ともあまり話せずに、
任された部分のことに 責任を持って作り上げていきます。
自分の速度で製品を作ったり
磨いたりできるので
流れ作業はとは違って、
いろいろ考えなければならないことも出てきます。
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【 部品を測定するのが品質管理の仕事 】
・できた部品のチェックをしっかりと
機械部品の品質管理は
ノギスなどの精密機械の測定器を使って、
作った部品が
設計図通りの大きさに作られているか調べます。
100分の1ミリ単位で測るので、
ちょっとした力の入れ加減や測定器の当て方によって
測定の数値が異なってしまうのです。
その為、同じカ所を測る度、数値が異なり嫌になりました。
もしできた部品が、
図面のサイズと違うと作り直しになります。
精密機械の部品ですから、精密さが要求されるのです。
ここで誤差を発見しないと
親会社に出荷して
迷惑をかけてしまうこともあるのです。
得意先の工場にサイズ違いのものを持って行って
製造ラインに乗ってしまうと
大損になりますから注意が必要です。
・謝りに行くことも品質管理の仕事
納品の際、相手の工場でも測定しますから、
製造ラインに行くまでに
何回かチェックが入るので大丈夫ですが、
お客さんたる注文した会社に（親会社と言っている）
納品に行って
収める部品の大きさが、図面と違うと 大変怒られます。
注文通り、図面通りに部品ができなければ
会社の信用がなくなります。
その為しっかりと
品質管理部が測定しなければならないのです。
そして、サイズ違いや欠損品を届けたら
謝りに行くことも 私の仕事になります。
・上司に報告したのに
私は、時々、図面とできた製品のサイズの違いを見つけます。
それを上司に言うと
「大丈夫じゃねぇか！」
と怒られることもたびたびありました。
100分の1ミリ位の測定ですから、
測定者によって簡単に差が出てしまうのです。
上司は大胆な人でした。
私はたびたび、測定違いを見つけた感じになるので
それを報告すると
「この位いい。構わない！」
と言って出荷してしまうのです。
その為、よく得意先の会社に返品に行かされました。
品管がおおざっぱだと会社の信頼はなくなります。
得意先からのクレームで、
お客さんの工場に謝りに行った時
「この会社はだめな会社だ」
とお客さんの工場の従業員が話しているのを
聞いてしまったことがあります。
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【 転職時の性格チェック：質管理部門の向き不向き 】
品質管理部門の仕事は、測定したり、仕上げ確認をしたりする
最終段階の仕事です。
出荷する前の商品チェックは神経を使いますので
細やかな性格の人がいいと思います。
まじめ過ぎると
おかしくなってしまうかもしれませんが
品質管理の仕事は、
繊細で、細かくまじめな人向きの仕事だと思います。
雑な人は測定や管理の仕事は向かないと思います。
仕上げや引き渡しの検査などの仕事は
細かくチェックすることが仕事になります。
会社の信用にかかわるところです。
【工場への転職のアドバイス】
工場の仕事は、
その工場が作るものによって やることが全然違いますので
工場に勤務する場合は
自分が関心ある製品の作成工場だと
いいのではないでしょうか？
給与は、やはり大きな工場ほど高く、
小さな町工場だと、賃金がとても安いと思います。
工場作業は残業が多い気がしました。
そして、関心がない製品の製造工場だと、
辛く感じる仕事も多い気がします。
また、工場も従業員の入れ替わりが激しいので、
嫌ならやめても
工場の経営者から
あまり文句を言われない気がします。
工場の規模にもよると思いますが、
小さい町工場だと
従業員を募集してもなかなか来ない場合もあるようです。
工場仕事も仕事内容によっては、
測定の技術、図面の読み書きの技術、
物を作る技術が身につくので
やればやるほど仕事が楽しくなるかもしれません。
人と話すことよりも作業が好きな人、
機械が好きな人に向いていると思います。
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