やる気のない上司に苛立つ部下:フォークリフトの資格で倉庫仕事の話

【倉庫で働くあまり仕事ができない上司と、支持する部下の話】

・倉庫での仕事

私が20代の若い時に勤めていた会社での話です。
電気製品の販売や取り付けの仕事をしていました。
その時、大手の電気メーカーの倉庫にエアコンや冷蔵庫などの
電気製品を取りに行くことがあります。
倉庫に行ってそのメーカーのエアコンやテレビ、冷蔵庫などを
トラックに積め込んで配送していました。

その電気メーカーの倉庫には2人の中高年の人たちが働いていました。

今回持ち帰る製品の伝票を、倉庫の人に係りの人に渡すと、
フォークリフトや台車で持ってきてくれます。

その仕事をしていたのが
40代後半の人と、50代後半の人で、大きな倉庫に2人で勤務していました。

40歳後半の人が伝票を見て、おとなしめの50歳後半の人を支持していました
二人ともやさしくて親切な人でした。

家電製品は同じ商品名のテレビであっても
製品記号(アルファベット)によって製品自体が違うので、
気を付けなければ商品違いになってしまいます。

その製品の記号をきちんと確認する必要があります。

適正な製品を渡すのは、倉庫の仕事で重要なことです。
色違い、大さの間違い型番違いも起こりやすいです。
そのことを40代の人は、50代の人に、しつこく言っていました。
やっぱり、間違えて返品になることもあるようなのです。

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・年下の人に威張られ 立場が逆

40歳代の人は、怒ったように50代の人に強く支持する のです。

「ああ、それじゃないよ」
「またそんなことして、今朝も言ったじゃない。そんなことばっかりして!」

何かいつも 50代の人は怒られている ことが多かったのです。

50代の人が製品を持ってくると、たまに
「ちゃんと、番号確認してよ!もう!」と言われていました。

50代の人は、台車で電気製品を出してきてくれます。
40代の人は大型冷蔵庫やたくさん製品がある時に、パレットに載せフォークリフトで持ってきてくれます。

たくさん積む時などはフォークリフトでトラックにまとめて載せてくれるので楽でした。

50代の人は大型冷蔵庫も荷台で持ってくるので、
私も手伝い、力がいる作業になりました。

そういう時でも40歳の人は、50歳の人にいちいち支持します。

「そっちをきちんと持って、バランスをとりながらやらないと!」
くどくど文句言われているようでかわいそうな気がしました。
まして、かなりの年下に言われているわけですから
立場がないのではと同情していました。

上司とは言え年下にあまりに威張られると、
プライドが許さないだろうと思って気の毒に思っていました。

50代の人は、
きつく言われても素直によく従っている
感じでした。


しかし、これが違っていました。
倉庫の責任者の印をもらうことがあったので、40代の人に伝票を渡すと
「あっ俺じゃないよ。あっち」
「え?」
なんと 怒られたり、
指示されたりしていた50代の人の方が責任者で、

指示されていた方が 上司だったのです

「へっ 逆なの?」

一応肩書は50歳後半の人が責任者らしいのです。


年功序列で、肩書は50歳の人の方が上司です。
本来は40歳の人の方を指揮する立場でした。
それなのに実際は逆です。

それを知った時、何か滑稽な気がしました。
ギャーギャー騒いで指示している人の方が部下で、
おとなしく指示を受けていた年上の人の方が
上司なのですから。

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・営業が苦手なので、人と接しない倉庫の仕事に配置換え

大きな会社は当時年功序列のようなものが残っていて、
仕事ができる できないにかかわらず
年上や入社が早い人の方が上役になっていきました。

問題なのは仕事ができない人でも、
早く入った人は上司になってしまいます。

この、人の良さそうな50代の人は、
おとなしそうでやさしい人なのですが、
営業や取引先との付き合いもうまくできなさそうで、
配置換えで営業から倉庫に移動してきたのです。

40歳の人が先に倉庫で仕事をしていたのですが、
後からその人の上役として移動してきたのです。

しかしその50代の上司は、
よくミスしてしまうらしいのです。

反省もしたような気もなく、何を言ってもぬかに釘のようで、
「余計な仕事が増えて、俺がなんでもやらないといけなくなった。」
「なんでこっちが、上役の人を支持しなきゃならないのか」
「わけがわからないよ」

そういう問題や不満があるのです。
それでいつもイライラしているようです。

でも、毎日 狭い倉庫事務所に
(4畳くらいの倉庫内の事務所)に
ぼけーっとした人と2人きりでいて、
相手の仕事具合を見ていると
「なんでそんなこともできないのか」
「なんで何回も同じミスをするのか」
「こっちの注意をみしみて聞いているのか?」

「頭にくるよ」と言っていました。


【資格があると仕事に有利だと思いました。】

・フォークリフトの免許など、その職場に有利な資格を持つべき

倉庫の仕事はフォークリフトがあると大変有利です。

年下の人はフォークの免許を持っているので、品物を出すのも早いし、
トラックに積んでくれる場合もあるので大変ありがたいです。

手積みは疲れるのです。
ただし、トラックに積む場合
バランスを考えなければなりませんから、
ある程度の重さや積載量になると
「支持してくれる?」 と言われます。

それはトラック側の責任ですから当然です。

その40代の人も、
フォークリフトの免許があるおかげで倉庫の仕事ができています し、
50歳の上司の人は
フォークの免許を持っていないので、
やっぱり従うしかありません。

業種により使う国家資格や検定がありますから、
就いた仕事に応じて資格があると大変有効だと思います。
いろいろな仕事をしてみてよくわかりました。

・関心のある簡単な資格を取って勤めるといい

高齢の人で、介護施設にパートで行った方は、
食品関係の資格があるおかげで仕事に就けました。

倉庫やトラック、ホームセンターや工場などでは
フォークリフトの免許があると
バイトでも馬鹿にされないで仕事ができると思います。

ビル管理の仕事をした知り合いも
電気工事の資格があるおかげで、
何かの機械の担当になり手当が上がったりとか、
係りになれたりしてシタッパでなくなったという人もいました。

仕事に使う資格で難しくないものでしたら、
絶対にとっておいた方がいいと思います。

フォークの免許は男の人で定年退職後持っていると
いいバイトができるような気がします。
求人誌も中高年の人のバイトで、
フォークリフトの免許者を優遇しているものが
見受けられます。

電気工事士の免許や危険物の乙種も
定年後の再就職の際、就く仕事によって有利です。

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