【若い時には背広にネクタイ姿の仕事に憧れた】
・汚い格好で、汚れる仕事で馬鹿にされて
二十歳前後の頃、水道工事の仕事をした時はよく穴堀をしていました。
排水管を埋める為の穴を掘って配管をつなげたら埋め戻します。
道路の水道管か排水管の接合工事の時も配管の埋め戻しをする為に、スコップで穴を掘ったり、埋めた後機械で固めます。
ドコンドコンと土を押し固める機械を操作するのです。
道路工事なので、そこを通る自転車や歩行者の誘導をする時もありました。
そこへ高校時代のクラスメイトで、まだ学生の奴らが通りがかりました。
「うわあ。ごくろうさん。泥だらけになって大変だね」
「あいつ、働いているよ。キャハハッ」
と3人組の奴らにからかわれました。
当時の流行っていたチェッカーズみたいな恰好で、ヘアースタイルも刈り上げて、
流行の格好でいい気になっているようで、3人で私のことを馬鹿にしてきました。
金があるうちの子だから、のんきな学生をやっていて
高そうな服着て、・・・ふざけんな!と
貧乏人の子が労働しているところに、金持の家のいじめっ子たちが来てからかっているようなドラマの一場面がありますが、本当にそんな感じになったのです。
口惜しかったです。
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・人の職業は尊敬すべきです。
幼少の頃や若い頃は、人の職業、働いている姿を見て、かっこいい仕事だ、かっこ悪い仕事だ、と感じることがあると思います。
子供は、汚い仕事や土にまみれた仕事をしている人を馬鹿にする傾向があります。
子供の素直な反応だと思います。人様の仕事を馬鹿にするようなことは言ってはいけないと、小学校、中学になると教えられます。
20代になっても、30,40代になってもそう言う気持ちがあるかもしれません。
でも実際に働いている人の前で働いていることを馬鹿にしたりけなしたりするのはよくないこと だとわかりました。
道路で土木作業をしていた20歳前後の時そうやって馬鹿にされたので大変よくわかりました。
子供の頃から親の職業のことで馬鹿にされてきましたが、
今度は自分も馬鹿にされ、見下され悲しかったです。
その為、人に馬鹿にされないかっこいい仕事をしたいと思いました。
金もなく、仕事もろくにできず、学歴もないのでとってもみじめな気がしていました。
・若い頃は、スーツ姿のきれいな仕事、かっこいい仕事に憧れる
若い時は、高級スーツを着て人の上に立って大きな取引をしたり、若くして大きな会社の重役についたり、会社を起こして社長になって稼いでいる成功者にあこがれます。
私も、そういう風になりたかったのですが、実際はかっこいい仕事はできませんでした。
工場勤め作業員の仕事が多かったです。
思い通りになりません。
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しかし、スーツを着た仕事はすぐできます。
背広やネクタイをした仕事をやりたければ営業職、きれいな仕事は接客業があります。
広告代理店の配達・営業のアルバイトをした時はスーツでした。
百貨店の中元歳暮の時のアルバイトも背広にネクタイでした。
きれいな格好のネクタイを締めた仕事なのですが、
私にはそんなネクタイをしめるほどの学力も営業力も稼ぐ力もないのです。
それなのにこんなきれいなかっこいい服をきても中身がないので、
見かけばかりでみじめな気がしました。
また スーツって高いのです。スラックスや革靴も買う金がなくて困りました。ネクタイも1000円以上するし、毎日同じではいけないらしいのです。
ネクタイやシャツ、背広は知り合いにもらいに行きました。
きれいな格好はお金がかかる のです。それに見合った収入でもないので、出費がかさみます。
汚すとクリーニングに出さなければならないとか、ズボンもしわになるとか考え、服のことが気になって嫌になってきます。
やっぱり仕事はジャンパーで汚れてもいいような服でする方がいいです。
かっこいい服でなくてもいいやと思いました。
あの時の水道工事の社長も仕事の時は、土まみれのジャンパーです。
でも家は大きいし、夫婦で高級車に乗っています。
お金もたっぷりあります。
私の給与もいい格好でする営業・販売員等の仕事よりも、水道工事や交通誘導などの外仕事の方がもらえました。
もちろん高級スーツを着てバッチリ稼いでいる有能セールスマンもいるでしょうが、
服なんかどうでもいいやと私は思うようになりました。
スーツ仕事へのあこがれはすぐになくなりました。
もう、着ている物で馬鹿にしたければすればいいという感じです。
楽しくできて稼げる仕事や自分に合った仕事なら、格好は何でもいいや と思うようになりました。
いまでも背広は気を使い嫌です。
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