【ツッパリだった友人もまじめに就職を考えるようになった】
・必死に丁寧に履歴書を書く友人を見て
高校卒業後ビジネス系の専門学校に1年行って中退した友人がいます。
19歳から就職、転職を繰り返していました。
その家は親が面戸を見てくれないので、お金に対して貪欲でした。
働かないと食べられません。必死に仕事を探していました。
専門学校中退後、大手の自動車のディーラーに勤務し、自動車の販売の営業マンをやっていました。
「たくさん売って、トップセールスマン」になると言っていたのです。
中退して、即職安に行き、仕事を見つけて来たのです。
昔から大儲けして稼ぎたいと言っていました。
本当に田舎育ちのあまりハンサムでない奴でした。
喧嘩が好きで不良っぽい奴でした。
高校時代からすごいパーマをかけていたのです。
ヘアースタイルを気にし、服装にも気をつかうおしゃれな友人です。
そんな友人が会社の面接に対して ものすごく真剣なのです。
すごく丁寧に履歴書を何枚も書き、面接官とのやり取りの練習もしていました。
スーツを着た営業職をやりたがっていました。
アルバイトは学生時代からやっていましたし、商業高校だったので、
社会人になる為の授業もあってマナーや履歴書の書き方なども学んでいます。
真剣な様子でした。まじめに取り組んでいるといった感じです。
一歩も二歩も先に行かれていました。
私は、まだ自分が何をしたらいいか、どんな仕事につきたいかも考えていなかったと思います。
この時から既に差は大きく出ていました。
若い時の時間をどう過ごすかによって その後、十年二十年は決まってしまうようです。
若い時の時間はとても大切で、若い時にどうしていたかということは、
人生を決めてしまう位大切な時のような気がします。
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・採用され社会人になった不良の友人
隣街の大きな町の乗用車のディーラーに勤務することになった友人は、上機嫌でした。
スーツを着た仕事で、売れば売るほど稼げると生きようようでした。
会うたびに仕事の話を聞かされました。
卒業でなく中退でしたから、入社式とか
社会人になるまでの遊びを満喫できる春休みのようなものはなく、
学校を辞めた後、何の準備もする時間もなく即社会人になりました。
入社すると、最初は会社の様子を見る為に掃除や挨拶の仕方、雑用などをします。
車種ごとの値段、諸経費の計算などの勉強をします。
これが苦手だったそうです。
車は購入に関して、様々な経費が掛かります。
車の重さや排気量に応じた重量税、自動車税、保険などの
法的な費用や登録に関する手数料の計算があります。
慣れれば分かるようになるそうです。
店内で、先輩営業マンの来店したお客さんとの、接客や商談の様子を観察させてもらい、
すぐに、実際に自分も販売活動をするようになるのです。
自信家だったので、明るさやおしゃべりは大丈夫 です。
積極的なセールスもでき販売の仕事はそれなりにできていたようです。
楽しそうでした。
ディーラーの営業の仕事は毎月車を何台か売らなければならない そうで、
売らないと上司や経営者にきつく言われるそうです。
売って当然の仕事なので、売れない営業マンは車の販売会社だけでなく
どこの販売会社でも必要のない社員になってしまいます。
車の売れる月は決まっていて そういう月は売れますが、
売れない月にもどうやってノルマをこなしたらいいかが
車の営業マンの営業力になると思います。
・友人に営業の練習をしたり、販売の経験をさせてもらう
入社したての頃は、親戚や友人などに営業しまくります。
それも練習になるのです。
知り合いの中に買ってくれる者がいれば、成績になるし
何よりも、実際に販売の体験ができるのです。
お店に来店して始めて会う人よりも、良く知っている友人方が、仕事がしやすいです。
入りたてだから、わからないと友人になら正直に言えます。
知らないお客さんに言ったら
「こんな何もわからない新人から買って大丈夫かな?」
と思われると買ってもらえません。
この友人は友達がたくさんいます。
すごく友人がいたので、何人かの人は彼から買いました。
のちの私も中古のぼろぼろ車を買いました。
売り付けるのがうまくなっていたのです。
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・相性の合わない上司に変わってしまってから
この友人は車は好きではありませんでした。
興味もないのです。
なぜ車の販売の仕事をしたかというと、かっこいいからです。
スーツを着てバリバリ稼いでいる営業マンに見えるからです。
そして、働くほど売るほど、稼げるからです。
その為車の内容はよくわからずに販売の仕事をしていたのです。
その後中古の査定の資格を取って自信をつけて、
その支社ではきちんとノルマをこなして成績のいい方でした。
しかし、上司が変わってしまい その新しい上司との対立や性格の不一致が原因で、
会社に行くのが嫌になって来たようなのです。
その上司と友人とは相性(性格)が合わなかった ようなのです。
キチンとしていなければ気が済まない上司で、
友人が、自分の売る車がどんなものなのか きちんと把握していない という態度とか
お調子者にみえる軽薄な性格を好まない上司だったらしいのです。
たしかにそういう面が友人にはあります。
興味がないもの には、そんなに深く考えられないし、
その性格を好む人もいるわけですから、
こうゆう場合、どうしたらいいのでしょうか?
【上司との相性が悪くて退職する】
上司との相性が悪く、どうしても会社に行きたくなくなってきた ようなのです。
上司の悪口も合うたびに言うようになり、
毎晩上司の愚痴の長電話の相手をさせられるようになりました。
友人の休みの前の夜は、
私は友人宅に呼び出され、ずっと上司や会社の愚痴を聞かされるのです。
契約を取れない月も出てきて、その時には、上司にここぞとばかりに嫌みを言われるのです。
友人の話を聞いていて
「ああ そうかいな」
とあいづちを打つと
「その言い方! 奴と同じ! 俺の前でいうな!」と怒るようになっていました。
限界は来ました。
我慢していた不満が、何かのきっかけで爆発したのです。
「いい加減に頭に来て、言い返しちゃったよ。」というのです。
無意識に反発して大声で怒鳴り返し、口論になったらしいのです。
それで、退社しました。
そうとう頭にきていたようで、よほど相性が合わなかったようです。
相性のあわない人は誰にでもあると思います。
しばらく無職でした。
失業保険が切れるまでゆっくり考えるといってしばらくの休暇でした。
この友人は、直情傾向な性格でしたが、よほど我慢していたらしく、
おかしくなって しまいましたから、上司を怒鳴って辞めても仕方がないのかと思いました。
お金がなくなると職安で仕事を斡旋され、次はもう少し楽な営業の仕事をしました。
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