個人業者に勤めると給与は少ないが、独立するなら仕事が覚えられる

【個人業者などの小さい事業所に勤める場合を考える】

・勤め先が個人の場合

人を雇うのは株式会社に限ったことではありません。個人業者でも人を雇うことはできます。農業でも漁業でも人は雇えます。
事業をやっていなくても雇うことはできます。お手伝いさんがそうです。
誰に雇用されるかという違いで、雇用されるのが法人(会社)か個人かということです。
法人でも個人でも働けば給与ももらえるし、失業保険にも加入できます。

大きな会社に勤める方が給与はいい ようですが、個人業でも大きなところはあります。
会社にするのに許認可の手続きが面倒だとか、税務申告のわずらわしさ、
営業の免許の関係などから、事業の規模が大きくても会社にしない経営者もいます。
個人業は小さいと一概に言えませんが、
一般的な事業を考えた場合、規模が大きくなると法人にします。

・規模が小さい個人事業は、給与は少なく、退職金はないかも

統計によると会社の規模が大きいほど給与も賞与が高く小さくなるほど、給与も賞与は少ない ようです。
個人業は一般的に規模が小さい ですから、給与や賞与は大企業に比べたら少ない場合が多いと思います。福利厚生や労働条件も良くないかもしれません。

経営者によっては、上記の理由から法人にしないで個人でやっている場合もありますが、
一般的に個人業は規模が小さいと思っていた方がいいです。

個人業に勤めると退職金が、少ししかもらえなかったり、全く出なかったりするところもあると思いますので、転職する前によく調べ、確認する必要があります。

個人業や小規模会社に勤めるなら、労働協約、就業規則もないところが多く給与、賞与が低くて、退職金も出ないところが多いと覚悟しておく必要があります。

労働保険は入っている筈ですが、健康保険や厚生年金は加入していないところが多いと思われます。
その為、高額な健康保険料や厚生年金保険料の負担はないものの、
国民健康保険や国民年金の手続きに関しては自分で行い、
自分で保険料を収めることになります。

こちらの方が、掛け金が少ないですが、健康保険や厚生年金に比べ 圧倒的に補償も、もらえる年金も少ないことも承知しておくべきです。

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・職種によっては個人業者に勤める場合もある

しかし個人業に勤めるからと言って悪いことばかりでもないので転職する場合は、
将来のことや自分の仕事のやり方によっては個人業でもいい場合があると思います。

規模の大きな会社だと転勤もあり、やりたい仕事も思うようにできない 場合もあります。
個人業だと転勤はないし、人手が少ないのでその仕事を全部一人でやれるので個人業がいいと言う人もいるかもしれません。

職種、業種によって勤め先が個人業になる仕事もあります。
歯医者さんや会計事務所は個人業がほとんどです。
歯科衛生士の資格を生かしたり、簿記能力を生かしたりしようとすると、
勤め先は個人業者になることが多いと思われます。
個人業に勤めるからと言って社会的にどうとか、
福利厚生がよくないと言いきれるものでもない場合もあります。

大企業に勤めていたり公務員だと社会的信用は高い様ですが、
個人業に勤めても自分の仕事のやり方や心がけ次第で、
社会的信用がないということはないと思います。

自分の能力を生かす勤め先が、個人業や小規模な会社である場合もあります。
自分の能力次第、労働環境次第では、大きな会社に劣らないくらいの給与が取れたり、
自分の自由に仕事ができ、福利厚生などの恩典が受けられたりすることもあります。

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・家族企業に勤めると仕事以外の用も頼まれるし、休みづらい!

個人業は、夫婦や子供の家族だけで働いている家族企業が多く、
個人業に勤めるということは、その家族の中に入っていく感じになります。

他に従業員がいればいいですが、他に従業員はいなくて自分だけが他人だと働きづらいです。
和気あいあいとした感じなのはいいかもしれませんが、
むりに家族の一員にされているようで嫌な気がします。
雇用されて、給与をもらう弱い立場なのでちょっと嫌だと思います。

お弟子さんみたいな仕事なら仕方がありませんが、
妻や子供に気を使い、わずらわしさがあります。

夫に対して「社長」とか息子に「専務」なんて夫婦、親子で呼び合っている家族企業は、はたで聞いていて嫌な気がします。体面的な面があるからそう呼んでいるのでしょうが、家族の会社ゴッコに付き合わされている気がして私は嫌でした。

家族しかいない個人業に勤めるなら労働者が多い会社の方がいいかもしれません。

また家族が、仕事以外のこと を頼んでくることもあります。
仕事の帰りに、お使いとか、掃除手伝ってとか、親戚の家に一緒に言ってくれとか個人的なことを頼まれるのが嫌でした。
雇う方とすればそれも給与に入っているつもりなのか、雇ってやっていると思っているのか分かりませんが、下に見てくる奥さんもいて馬鹿にされたようで嫌です。

大きな会社に行っても上司との付き合いもあるでしょうが、
個人業は、家族と仲良くできないとその会社にいづらくなります。

お菓子やおかずになりそうなものや、お土産をくれることもありますが、そういう気遣いはうれしいですが、公私混同しているようで勤める方としては仕事場と言うよりも、その家族の従業員という感じに思えるときがあります。
社長の奥さんや子供に気を使うので私は、他人従業員のいない個人業に長く勤める気にはなれませんでした。

・将来独立するつもり、修業のつもりなら個人業でもいい。

大工、内装業、電気工事士、美容院、ラーメン店などの飲食店を将来自分で独立開業してお店を持ちたいと考えている場合には、個人業のようになんでも自分でやるところに勤めてもいいと思います。
仕事を覚えることや技術を学ぶには小さい事業所の方がいいです。さらに仕事の取り方、仕入れの仕方、接客などの経営の仕方も働きながら学ぶことができます。

給与が少なくても、退職金ももらえなくても、いずれすぐに自分で独立するつもりだから我慢でいるでしょう。

仕事が覚えられる、独立の勉強ができる、経験が詰める、・・・
将来開業するつもりなら個人業に勤める利点はたくさんあると思います。
現に独立している美容業者、飲食店経営者、柔道整復師、整体師などの手に職を持つ仕事の人は、個人業で修業して技術と経営方法を学んできたようです。


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