【建設業を継いだ子がいる工務店と継がなかった建設業】
・建設業関係の仕事の現況
私の周りには建設業者の人が何人かいて、仕事のことも話してくれる人もいます。
建設業者は、今は忙しいと言う人が多いです。
その為、建設資材を作成する工場も 忙しく残業が多いと言う人も多いようです。
しかし、いいことばかり言う人だけでなく悪いことも言う人もいます。
仕事がないと言う建設業の人もいるのです。
また「仕事があっても値段が安い為、全然儲からない。」
「下請けは、値切られるから仕事があっても儲けが少ないので、
量をこなさなければならない」という業者もいます。
しかし、中古住宅のリフョームを扱う建設業者の知り合いは、
安く手に入って、そこそこの値段で売れるから儲かるというのです。
その建設業の事情によって忙しさや儲けに差はあり、
言うことが少し違う様ですが、
今のところは、仕事も収入もある建設業関係者が多い気がしました。
世の中の全体的に人で不足です。
仕事はあるようですが、景気がいいような気がしない ので、何か変です。
【親の後を継いだ子がいる建設業者:忙しい毎日】
地元の工務店を営む60代の社長夫婦には、
5年くらい前に息子が跡取りとして会社に入りました。
息子さんは工務店の後を継ぐ気で専門学校に行き、卒業後都心の建築会社に入社しました。
現場監督の仕事を数年して30歳位になった時、
実家に戻って親の会社に入って一般住宅の設計から施工まで手掛けています。
地元にはいくつも建築業者はありますが、
このうちはお爺さんの代からやっている為、広く地元に知れ渡たり、
地元で多くの住宅を建設しているようです。
お爺さんが始めて孫までやっている建設業者は、
うちの周りに何件かあるようで
みな財産も客も建設業者の仲間も持っている会社が多いようです。
その人たちはずっとお金持ちです。豪邸に住んでいたり
高級車に乗っている建設業多いです。
食べているものも持っているものも私とは全く違います。
すごくいいものを持っているので、
建設業や土木業者の家庭は豊かな家が多いと地元の人たちは言っています。
跡取りが入ると社長も嬉しそうでした。
息子さんもガンバって仕事をして忙しそうです。
・大工さんなどの職人が高齢化
この工務店の社長の悩みの一つに、職人さんの問題があります。
仕事はあっても職人さんがいない らしいのです。
大工さんやサッシや棚などの工事をする職人が少なくなっている とのことです。
大工さんに跡取りがいないことも原因なのかもしれません。
以前は大工さんのように手に職がある人に憧れる人は多く、
昔は仕事がたくさんあって、働けば働くほどお金は入ったのですが、
今は大工さんを目指す若者がいなくなってしまったらしいのです。
そういう仕事よりも、ネクタイを締めスーツ仕事に憧れる人や
公務員のように高給安定、有給休暇の方が魅力的だと思う人が多いからだと思います。
今は大工さんになる若者が少ないらしいのです。
さらにプレハブメーカーが増えてきたので、
大工さんの仕事が減ってしまって、急に建設業が忙しくなったからといっても
職人さんは急には育ちません。
さらにどこでも、人手不足で大工仕事の求人を出してもやる若者も少ないらしいです。
その為、大工さん等の職人の確保が大変で、
下手な大工さんを使ってしまうと、
後で問題が起こることもあり、信用を無くすこともあるようです。
この工務店も
「ちょっと手抜き工事がある」とか、
「変な工事をするようになった」
と言うことをささやかれるようになったのは、そういう理由があったのかもしれません。
いい職人さんが確保できない為なのかも知れないと思いました。
若い人で、大工さんなどの職人を目指せば、
もしかしたらいい仕事になるかも知れないです。
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・大手住宅メーカーに若いお客さんは行くく
お客さんも親の代でなく子の代になると、住宅に関する意識も違ってきて
工務店での注文住宅の打合せをしたりするやり方や大工さん達職人の手作りの家よりも、
テレビなどで有名にしているハウスメーカーの
見た目のいい住宅がいいと思う人も多くなります。
展示場に出向くと、接客マナーの訓練された営業マンが丁寧に接してくれて、最新のデザインの素晴らしい住宅を見せてくれます。
そういう仕事の取り方が当たり前になってくると、
工務店で作業場を兼ねた現場事務所で大金をかけた家の話をすることが
嫌になってくるのかもしれません。
仕事の取り方も変わってきました。
大資本のきれいな事務所でマイホームの商談をする方が気分がいいのでしょう。
それでもこの建設業者は、リホームの仕事は多く来ているようで、
新築物件の依頼もあり忙しい日々は続いているようです。
【建設業の後を継がせなかった家庭】
・息子さんは、最初仕事に迷いました。
こちらの建設業を営んでいた夫婦は現在70歳代です。
個人業で、この旦那さんの親から建設業をやっていました。
その息子さんは、建設業を継いでいません。
息子さんはサラリーマンになりました。
息子さんが学生の時、バブル崩壊後のまだ建設業も仕事がなかった時代でした。
その家の建築仲間は仕事が減っている時代で、
息子たちには家の建築業を継ぐよりも会社員になって、
いい会社に勤めて安定したサラリーマンになって欲しいと母親が思っていました。
この人の知人にも工務店や大工さん達がいて、
その工務店や大工さんを子供が継いだ所は、仕事が全くなく、
親子で失業状態になってしまった家があったそうです。
そういう話を何件は聞いていたので、
時代が変わったから、息子には
建設業を継がせるのは辞めておこうと家族で話し合っていたそうです。
こちらの息子さんは今は他で会社員をやっていて、安定した生活を送っているようです。
自営業の家は、だいたい親の後を継ぐ人が多かった時代でしたから、
急に親が
「家の仕事をやっても食べていけないからお前は他の仕事をやれ」と言われても、
どんな仕事についていいいかわからず、迷ったそうです。
結構仕事に悩んだそうで、私も相談されたことがありましたが
いくつか転職を繰り返しているうちに、自分に合った仕事が見つかったようです。
今は、息子さんも家庭を持って元気に会社員をやっているそうです。
この家は、お爺さんが資産作りがうまく土地も安い時に買い、アパートも持っているので、
お金に困ることがありません。
父親の建設業の仕事は、その後仕事がなくなっていたので、
後を継がなくて良かったようです。
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【自営業者から見たら会社員は安定した給与でよく見える】
自営業者は収入の浮き沈みがあります。
収入がない時ばかりでなく、たくさんある時もあるはずですが、
収入がない時が続くと、会社員のように毎月給与が入ってくることを望みます。
自営業者には、サラリーマンにない自由がありますが、
その自由があっても、お金がないと生活できないので苦しいのです。
お金がないと生きていけませんから、やっぱりお金です。
そして、サラリーマンは会社に行っていればお金がもらえると思い込んでいます。
会社員でも 勤めている会社がなくなることもあれば、
減給もあり、支店の閉鎖もあります。
自営業者は、サラリーマンのいいところばかり見ていて、悪いところを見ていない です。
逆にサラリーマンから見ると、自営業者は自由だし、仕事をやればやっただけ稼げると思っていますが、自営業者には今、その仕事がないのです。
みんなお金で悩んでいると思います。
【工務店や大工さんの後継者は】
建設会社の家庭や大工さんなどの職人の家庭は
子供が親の後を継いでいい場合もあれば、継いで失敗した場合もあります。
個人業はどんどんなくなっていますが、
建設業など一部の個人業者の中には、景気がいい話もよく聞きます。
継がなくてよかったという家もあります。
昔なら親の仕事を長男が継いでうまくいっていたようですが、
今は家の仕事を継ぐことに関して、どうしたらよいか選択が難しい時代です。
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