【営業職は、成績がはっきりわかる仕事だ、年功序列でない】
仕事の種類によっては、
自分の仕事の成績が
はっきりと分かるものもあります。
年功序列で出世していた時代なら
自分のペースで仕事をしていても、
年齢が来れば自動的に肩書がもらえ、給与も上がり
上の地位に上がって行きました。
そういう年功序列の制度がまだある勤め先は
いいでしょうが
実力主義の仕事場も増えてきたので、
必死に頑張り続けないと、
職場のみんなについていけません。
辛いのは、後から入って来た新人に越されてしまう ことです。
それは、ものすごく耐えられないと思います。
【自動車販売会社の営業で、後から入って来た人に抜かされる】
・新入社員の時は、上を見ていればいい、抜かすだけ。
仕事によって成績がはっきりと分かるものもあります。
その手の仕事は、明暗が分かれます。
車のセールスの仕事は、営業成績がはっきり分かる仕事です。
学校を卒業してすぐ入社した場合等、
全くの業会未経験で入社して来た時は、
新入社員で何も知りませんから、契約を取れただけでいいのです。
何せ一番下ですから、上を狙っていけばいいだけです。
しかし、何か月かすると、
後から新入社員が入ってくる ようになります。
後から入って来た人でも、
他のディーラーで長年経験してきた人なら
抜かされても仕方がない、
と思えることもあるようです。
むしろ熟練の営業の先輩を見習い、
自社のやり方とは違うやり方を
自分のものにする為に勉強させてもらえます。
ところが、
自分と同じような未経験者が入ってきた時が問題です。
その 後から入って来た人 が 仕事のできる人で、
その 後から入って来た人に 抜かされて行くと、
もう、どうしょうもなく悔しい思いだと思います。
【自動車のディーラーに勤務した先輩達】
・すぐに仕事ができる人とできない人に別れる
大手のディーラーに 高校の先輩や友人が入社しました。
先輩2人(できるAさん、仕事が取れないKさん)
と、同級生が一人いました。
その人達に聞いた話です。
入社して営業を任されるようになると、
同期入社の人は、だんだんと契約を取っていき、
少しずつ売上をあげていきました。
先輩のAさんはノルマも達成し、他の社員と同じように売っていました。
Kさんは、あまり契約が取れなかったようです。
Kさんのような売れない人は、
上司達の風当たりも強く、ノルマをこなせないと、
毎月の成績をみんなの前で言われ、上司に叱咤されます。
朝礼の時などは、ディーラーの社長がいますから、
上司は、社長が見ているので、はりきって叱咤、説教するのです。
契約が取れないと、営業職は会社にいづらくなるようです。
そうなってくると みんなは
「あいつ辞めそうだ」と思うようです。
その職場を去った、
先輩達がそうでしたから分かるのです。
しかし、辞めても次の仕事場は、
すぐには見つかりません。
この時、この人達はまだ20代後半でしたからいいですが、
これが40歳50歳を過ぎると同じ仕事で、再就職は難しいです。
・自分は契約が取れないのに、新人の世話はできない
契約件数が取れない営業マンにとって 辛いことは、
できる新人が入って来た時です。
後から入って来た新人の世話をしろ と言われる社員もいます。
自分がいつも下位の成績しか取れていないのに
教えているどころではありません。
もし教えて、それでその新人ができるようになったら
また自分の立場が悪くなります。
こういう感情は相手に伝わってしまいます。
その先輩のKさんは、
教えていた後輩が、仕事を取れるようになっていきました。
自分は契約が取れないのに、
ちょっと教えただけの後輩の方が契約を取っていきました。
何と言っていいかわからない複雑な心境だったと思います。
「やばいなあ。」くらいしか言ってくれませんでした。
他の人に聞くと、
「後から入って来た新人に
契約件数を越されると焦ってくるよ。やばい!と思うんだよ」
「仕事が取れない自分に頭にくる」
「また、この人にも抜かされたのか」
「もう自分が、嫌になってくる」
と言うのです。
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・また 後から入って来た人 に抜かされる
そのうち、給与も後輩の方が多く取るようになってくると
「態度がでかくなってくる奴も出てくる」
「実力重視の世界だから仕方がない」
「また抜かされた」
と思うのです。
◆ そして新入社員で、できそうな人が入ってくると
「ああ、また抜かされるのか」
と弱気になってくる時もあるようです、
昔、そういうことをよく聞いていたのですが、
今の私も その気持ちは十分にわかります。
特に中年以降になって
年の離れた若い人にも、どんどん抜かされていくので、
本当に悔しいと言うことが実感してきました
そのディーラーに勤めていた同い年の友人は
早々と退職し他の仕事をしています。
そんなに出世心のある奴ではなかったのですが、
後から入って来た人にどんどん抜かされて行き、
給料や会社内での立場も悪くなって来たので、
違う仕事に替えたそうです。
・契約が取れないので顧客をおいて転勤させられる
Kさんは、会社を辞めないので、別の支店に転勤させられました。
こちらの支店にいて自分が取った顧客は、誰かに引き継がせます。
自分が苦労して取った客も 誰かに任せることになるのです。
これが転勤をさせられる営業マンにとっては、
大変つらく悲しいことらしいです。
その後、Kさんは、転勤先のディーラーに行くと
一から自分の顧客を見つけなければなりません。
それは、年齢がいってからだと大変なことらしいです。
Kさんはその後、この会社を辞めました。
高校を出て十数年以上勤めた会社でした。
後から入ってくる新人たちに抜かされることは、本当に悔しいです。
こういうことで、サラリーマンはうつになっていくと思いました。
【後から来た後輩が上司になった時】
その、後から入って来た新人が仕事ができて
上司になったらもう大変悔しいのです
そしてタメ口を聞いてくるどころでなく、
上司言葉、命令言葉になってきます。
新人の頃に世話をしてあげた人が
出世して自分の上司になることもあります。
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・後輩上司が新人の時、どういう扱いをしてきたか・・・
後から入って来た後輩が、新人の時に、
自分がどういう扱いをしてきたかは重要になります。
きちんと世話をしてあげたか、
抜かされるのが怖くて教えなかったり、邪魔にしたりした場合
立場が逆転していますから、仕返しが待っているかもしれません。
抜かされるのが怖くて
良く教えなかった場合や、意地悪などをしていたら
された方は忘れません。
「いつかこいつを抜かして、仕返ししてやろう」
と思っている筈です。
その昔世話した年下の上司に、呼びつけにされた人もいて
それは、かなり頭にきます。
年齢を重ねて40代50代になった時、
今まで、後輩に対してどう対応してきたかで、
差がでる年代でもあります。
後輩の面倒をよく見て、後輩を育ててきた人に取っては、
今度は力をつけてきた後輩が、自分を助けてくれるかもしれません。
良いこともあります。
◆実力社会では弱い者はどうやって生きていったらいいのかなあ?
と不安に思うのです。
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